詩人:どるとる
夏の坂道を自転車で駆け下りる
風になったみたいにペダルから足を離して
今日から夏休みだ どこに行こうかなあ30日とちょっとの課外授業
友達誘って電車に乗って知らない街の知らない駅へ知らない人との出会いを求めて
誰かが言っていたよ 普段は出来ないことをするんだよ
そうだ海に行こう 裸足になって 白い砂浜を走ろう
夜には大の字に寝転がって 都会の空に輝く星を眺めようか
陽射しの 雨に 肌を焼かれて誰も彼もが真っ黒に日焼けして 白い歯見せて笑う
どこまでも続いていそうな 道を
どこまでも 走ったらたどり着けるだろう
ひまわり畑を 追い越したら ギアチェンジ 今度は急な上り坂
今まで下り坂だったぶんだけ 少しきつい傾斜
気づけば 胸のなかには たくさんの思い出が 咲いていた
だからスピード緩めず このまま行ける
学校では教えてくれない 大切なことでもくだらないこと何があるだろう
絵日記に自由研究 宿題は山のようにある でも全部後回し
買ってもらった望遠鏡で星の観察 はじめて観た宇宙
夏の坂道を 自転車で駆け下りる
風になったみたいに ペダルから足を離して
そのまま道なりに 坂道に身をゆだねて
落ちてゆく感覚で 気持ちは空を飛んでる気分
ひとつひとつ 思い出が増えてゆく
写真やビデオには おさめきれない
思い出が 忘れることの出来ない
一瞬を 心に刻んでゆく
この思い出は 大人になっても僕の宝物
陽射しの 雨に 肌を焼かれて誰も彼もが真っ黒に日焼けして 白い歯見せて笑う
どこまでも続いていそうな 道を
どこまでも 走ったらたどり着けるだろう
ひまわり畑を 追い越したら ギアチェンジ 今度は急な上り坂
今まで下り坂だったぶんだけ 少しきつい傾斜
気づけば 胸のなかには たくさんの思い出が 咲いていた
だからスピード緩めず このまま行ける。