詩人:どるとる
ただなんとなく 流れてゆく日々はのらりくらりと
昇っては沈む 太陽が また沈めば 夜は例外なくやって来る
どうやら 太陽は昇って 辺りが明るいので
朝が来たらしいから
まずは腹ごなしだ
急拵えの なけなしの勇気を 振り絞る
ファインダー覗き込む ストロボを焚く
目映い光が 瞬いて目の前の世界を 切り取る
ほら 上出来だろう?
心に残るといいな
今日の日の 思い出が
明日の空に 刻まれればいいなあ
手筈は整ったよ さああとは ページをめくるだけ
笑うように泣いて 泣くように笑って 逆さまの心と体
魂は離ればなれ ラジコンの コントローラーと本体のようにはいかないなあ
ボタンひとつで どうにもならない
ただ積み重ねてるだけに留まる 時間
意味も理由もなく 多分僕は 存在している
せめてきっかけがあればやる気にでもなったのに
悲しいかな 自由過ぎるんだ
でも 光は今日もまっすぐにこの体を照らしている
光合成は順調に果たされている
行こう 今より
もう少し 笑える場所へ せめて
泣いてしまうくらい うれしい 場所へ
急拵えの なけなしの勇気を 振り絞る
ファインダー覗き込む ストロボを焚く
目映い光が 瞬いて目の前の世界を 切り取る
ほら 上出来だろう?
心に残るといいな
今日の日の 思い出が
明日の空に 刻まれればいいなあ。