詩人:どるとる
明日の僕はどんな1日を過ごしてるだろう
通り過ぎてく窓から眺める景色に重ねてみる
ぼんやりと たたずむような 街並みが
悲しいときと嬉しいときで見え方が
変わるのは 気のせいだろうか
笑いながら 泣きながら たまには
落ち込んだりするのも それもまた
どうしようもなく生きているから
そうしてまた 一枚カレンダーは めくられて
暦の上に 春が降り積もる 花びらが舞う街に
坂の向こうで夏が 頭をのぞかせてる
緩やかに陽射しが 道に 降り注いでる
風景画のような景色が すぐそこにある
まっすぐに平坦な つまらない道は
歩いてても 何も教えてはくれない
涙を知らなければ わからないこともある
電車の窓から 見える 家々に灯る明かり
そのひとつひとつにある 異なる営み
今日もまた交わされるただいま おかえり
そうして また今日も 街に夜の帳が降りてきて
暮らしの 片隅に そっと幸せが 見えたら
躊躇わず言おう「なんて幸せなんだろう」
上ったり下ったりするだけの日々だ
繰り返される 毎日が なぜここにあるのか
そんなことは 誰も知らないし 教えてもくれないが
ただひとつ わかってることは
僕には守るべき人がいて 愛すべきものがある 今があるということだけ
いわばそれが僕の生き甲斐だよ
笑いながら 泣きながら たまには
落ち込んだりするのも それもまた
どうしようもなく生きているから
そうしてまた 一枚カレンダーは めくられて
暦の上に 春が降り積もる 花びらが舞う街に
坂の向こうで夏が 頭をのぞかせてる
そして長い夜は明けて坂の向こうから また
太陽がゆっくりと坂を上るように朝を連れてくる。