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詩人:どるとる
中途半端なままの 覚悟を背負って
引かれたレールの上を今日も歩いてる
どこまで続くのだろうこの空と大地は
夢を叶えた人 夢にやぶれた人
僕はそのどちらでもなくてただ 夢を見るだけの人
誰も知らない明日を描いてゆく指先が
雨上がりの空に虹を描くその日には
曖昧な未来までの道も見えるかな
その日を目指して走るのも悪くはない
常套句のように繰り返した諦めの言葉
口に出した瞬間に本当になりそうで
屋上に上って見上げた空の向こうに
見えた ちぎれ雲に夢をのせてみた
下手くそな歌声でも届くかなあ 誰かの明日に
限りなく空に手を伸ばしてゆく 指先が
つかんだのは 大好きな君の手だった
今は靄がかかったように見えない明日
でもいつか 歩いて行けば頂きに届くんだ
子供の頃に憧れたヒーローにはなれそうもないや
でも 僕はそれくらいがいいんだって 思う
誰も知らない明日を描いてゆく指先が
雨上がりの空に虹を描くその日には
曖昧な未来までの道も見えるかな
その日を目指して走るのも悪くはない。