詩人:どるとる
イメージが 羽根をはえそろわせてこの背中に 描くご立派な つばさひらひらと風に舞う花びら夏の片隅で 笑った路地裏の静けさあくびする猫昨日の夢の続きで振り出しから歩き出す筋書きのないストーリーレールから外れてく片手で持つ 悲しみを 僕も持つよって蝉時雨の中に 落ちた 五月雨の最初の一滴が真っ白な僕の空白を色づけてそこから始まる物語に 期待を隠せない。