詩人:阿修羅
今のいまでさえ
覚えてる何も
言わないで消えて
しまったこと
私の甘えが
大切なあの人を
苦しませたことは
最近また
振り返す痛みによって
明らかになった
瞳をつむりたく
なるような
衝動に襲われて
こじ開けた
向き合わなくて、は
我が身を痛め付けて
悦ぶほどあたしは
マゾではないわ
いくつもの記憶によって
成り立つあたしは
大切な人達の
心の破片の上に
立っている
こうして
足から通じる
痛みで刻み込む
繰り返しては
ならないことを
甘えては
ならないことを
生きているうちの
償い方はまだ
見つかっては
いないけれど
せめてこれから
出逢う人達だけでも
笑ってくれますように