詩人:是清。
「尋常ヂヤナイ」
「サナトリウム行ツテ来ヌカイ」
煩かつた栽培教師の戯言
見つかつてしまつたら/まう隠し様も無いぢやない?
巧い事滑り込むだ学舎は曚
誰も彼も同じ形してゐるね/全部均等さ
煩はしい彼れつてなあに?/光速で走る次世代の俥
もんどり打つて/今こそ滑つて来ぬかい
も少ししたら又復活するさと
嘘吐いてしまつた妾が愚かしい
閉じた扉に意味は無いけど/軽く見栄張つて置かう哉
さうやつて考え出したら止まらないし
楽しめない理由何て見つかりつこ無い
諦めた背後で声が聞こえるよ
「まう良いかい?」/「まあだだよ」
其れに興じたい。