詩人:おるふぇ
涙で濡れた道の果て
輝く光の灯り日一つ
夕闇をまっすぐに
そこで迷わずいけたら
にっこり僕に笑って見せて
あなたが隣にいたから
ここまでやってこれたよ
素晴らしいことが
たくさんあるんだ
その一つがあなた
木漏れ日に眠りに就いて
やがて月にこんばんは
星々の瞬きがお喋りに聞こえたよ
そろそろ我が家も
煙突から煙がもくもくと
あなたが待ってくれている
素晴らしいことが
たくさんあるんだ
その一つが愛
何も見えない闇の奥
何もないのかもしれないと
震える手をそっと伸ばしたよ
そこで触れたもの
胸にじんわり広がった
今日は人に優しくしよう
そんなふうに思えたんだ
素晴らしいことが
たくさんあるんだ
その一つが希望
まだわからなくて
色んな情報や価値観の中
確かなものを手にしたいと
もがいて探し回ったけど
もうやめにすることにするよ
がんばらなくていいや
自分のペースでいいや
素晴らしいことが
たくさんあるんだ
その一つが今ここ
あなたが笑えば僕も笑う
とても単純なんだね
それでいいんだね
風に揺れる花に
蝶が止まって羽ばたいた
空に吸い込まれるように
僕らの心にいつも羽
ねえ飛ぼうよ
素晴らしいことが
たくさんあるんだ
その一つが自由
呆れるくらいの幸せ
それはずっと続くの
想像上の理想じゃなくて
生まれたその時から
何の制約もなかったよ
水辺に映る雲が
波紋によって形を変えた
愛に溢れる詩一つ
どんな形や色にも宿る
素晴らしいことが
たくさんあるんだ
覗き込んだ胸の中
ややこしいこと
複雑なことから
もう一度立ち返ろう
素晴らしいことが
たくさんあるんだ
知ってるよ
その一つが命