詩人:♪羽音♪
近づいては突き放す
触れたいと思っても
触れさせてはくれない
貴方は本当は
どうしたかったんだろう
甘い夢を見ていたよ
意識がボーッとしてしまうくらいに
夢が現実になるって
期待したのに
私にはその可能性は
無かったのかな?
やっぱり許してくれている訳では無かったのかな
手を伸ばしても
届かない距離にあって
それでも貴方が
元気でいてくれるのなら 幸せを掴んでくれるのなら…
見つめるだけの苦しみも 甘いものになる
私じゃ力不足だったのかもしれない
貴方の抱える不安を
取り除きたかった
癒やしを与えられる
存在になりたかった
貴方の一番になりたかった
けど………
私はまた諦めて
貴方に背を向けなきゃ
いけなくなる日が
くるのかな…
ずっと怖かった
貴方が諦めて
去ってしまうことが
自分から手放した癖に
捨てられる恐怖を感じて貴方に縋るなんて
都合が良すぎるって
何度だって自分を責めた
責めたけど…
それでもやっぱり
怖かった
貴方に会えたら
そんな不安も怖さも
払拭できるって
思ったの
会いたい衝動だって
あったよ
貴方を見たら喜びで
胸がいっぱいになると思う
その反面、過去の罪悪感に押し潰されそうにもなるかもしれない
幸せと喜びと怖さ
言いようのない感情が入り混じって
複雑な心
でもきっと
貴方にとって
そんな私が重荷になる
だったら私、我慢する
貴方との出会い
我慢するから
貴方の重荷になるなら
いっそのこと私を捨てて
捨ててね
本当は怖いけど
貴方のためになるなら
私、我慢するから…