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詩人:黒夢
僕は言う。
「永遠」なんてもの所詮はその場限りの鎖だ、と。
僕は言う。
きっと「永遠」なんてありえない、と。
繰り返す日々に思い始める、「矛盾」。
ありえもしないものを追い続ける、「虚しさ」。
誰かを想う事で安定する、「心」。
誰かを憎むことで成り立つ、「精神」。
全ての感情をもつ僕等が望むのは、「永遠」。
ただ、それだけを望む。
僕は思う。
「永遠」があるかないかなんて誰も知らない、と。
僕は思う。
「永遠」を「永遠」と思うかは個人の思いの違いだ、と。
それを承知で僕はまだ言う。
「永遠」なんてものは
人の思いを一時的に満たす薬でしかない、と。
「本当の永遠」なんてきっと
僕等の手には届かない、と。