詩人:umi
けい君は
まだ10代の少年だった
彼の綴る言葉は
優しさにあふれ
透明感があり
純粋だった
けい君は
多分不器用で
でも
一生懸命で
素直だった
少しづつ
大人になるにつれ
苦しみや
切なさや
疲れが言葉に現れ
しばらくすると
無為 虚無感 が
漂うようになったよね
見かけなくなって
ずいぶん時間が経ったよ
まだ
一人ぼっちの部屋で
膝を抱えて俯いているの?
それならいい
生きているならいいんだ
ただね、強烈に
思い出すんだ。
君がまだ10代の頃
この部屋で書いた
笑っている言葉達を。
ほんとに
優しい少年だった
その優しさが
痛々しく見える時があって…
その優しさ故に
つぶれてしまわないかと
心配してたんだ
けい君が
また言葉を綴ってくれるのを待っているんだ
これから先
何年でも待つつもりだよ
けい君の言葉に癒され
泣いて浄化され
けい君を見てきた私は
もう一度
君の生きた詩が読みたい。
君の生きた言葉が見たいんだ。
いつか
お帰りなさい
って言わせてね。