詩人:どるとる
降り注ぐ陽射しが畦道を 苛めてる
畦道に勇ましく立つ陽炎 追えば逃げる
水たまりに 映る 逆さまの世界
空と地面を ひっくり返した世界
窓の外は炎天下 30度を軽く越える猛暑
僕の住む町が最高気温を叩き出した
そしてまた何度でもループするように
明日も開けたり閉めたりの繰り返し
蝉しぐれがうるさないな うるさないな
温くなったサイダー
畳と蚊取り線香
仏壇と天井
シミを数えて 時間をつぶす
蚊の鳴く音に 世界はしばらく眠ったまま
僕は 見て見ぬふりをしたまま
めくられていく日めくりカレンダー
窓の外は炎天下 30度を軽く越える猛暑
僕の住む町が最高気温を叩き出した
そしてまた何度でもループするように
明日も開けたり閉めたりの繰り返し
蝉しぐれがうるさないな うるさないな
静かにしてくれよ。