詩人:どるとる
思い出の中に 日々刻まれてく二人の足跡
お互いに 譲らないところがそっくりで
喧嘩ばかりだ すれ違ってばかりだ
子供みたいにいつまでも意地を張って
無理やりそろえた歩幅は広くなって
君の方から離れてく この頃は手も繋がない
だけど やっぱり 悲しいときに頼るのは
君の他にはいないんだ 君も同じだと笑った
そうやって 少しずつ 土台を 築いていって
二人は 二人になった
病めるときも健やかなるときも
側にいてくれる太陽みたいな笑顔
どうか いつまでも側にいてください
反省できるほど出来た人間じゃない
でも君が悲しいときには側にいるよ
一年365日のたった一日の特別な記念日
二人が初めて出会った日だよ
ろくにキスもできなかった二人がいた
泣いた日のこと 笑った日のこと
過ぎてく季節を指折り数えた
変わらないスピードで暦の上を 歩いてる
また桜が散ったよ 悲しそうに君は泣いた
世界で一番愛しているはずの人なのに
特別なことなんて何も出来やしないよ
僕は僕が嫌いになる
向かい合わせじゃわからない
背中合わせでわかること イメージの向こうの君に
会いたいと願う 離れたときの寂しさを一つ一つ集めてゆく
雨が降る日も 晴れた日も
大切なものは ずっとそこにあって
ありふれた言葉が 君が言うだけで
涙が出るくらい 胸に響くよ
不器用に君を愛すから不器用に君は傷ついてしまう
その傷痕さえ 君を愛したたしかな証さ
足跡になってページに記されてく
近所の教会のウェディングベルが鳴って
白いドレスの花嫁がバージンロードを歩く姿に 重ねてる
明日の僕と君に。