詩人:甘味亭 真朱麻呂
魚になった気分で
水面に浮かんで仰向けになって
夜空を泳ぐ月を見上げよう
見えたのはまん丸なお月さまと
宝石みたいに光るキレイな星だった
夢の中を僕は自由に泳ぐ
魚になりきって大きな水槽の中をスイスイと泳ぐよ
いつか夢の中
魚になった僕は
今の僕とは違い
純粋に楽しめていた
それなのに何故だろう
大人になった僕は純粋さをなくして
代わりにこんなつまらない大人なっちまった
あぁ 魚よ 魚
僕をまた夢の中へ
連れていってよ
あぁ 魚よ 魚
僕をまた子供の頃へ
帰してくれよ
現実は僕には泳ぎづらすぎるから。