詩人:どるとる
青空を 追い抜いて翼はなくても
空を飛んでる 気になって走る
銀色の翼を広げたセスナが飛び立つのを
見逃さなかったセスナと一緒に空に舞い上がる眼差し
動機なんて そんな面倒なもんはハナからいらないや
とりあえず 東京23区を制覇 開拓と発展の三日間
秒読み開始、発車三秒前心が
火を吹いたように スタートを切る
もう待てない 僕を惹きつける光
遠くまで 世界はロマンに満ちている
目を閉じて数秒の間を 置いて
気持ちをひとつに束ねるイメージで
ばらばらだった 思いを結集させてゆく
目には見えないイメージで 作った花束
空に 投げよう
理由なんて 取って付けたもんで十分 考えるより行動だ
週末の街は忙しない 出会いと別れの サボタージュ
合図を待たずに走り出す せっかちなランナー 襷をつなぐ
射抜くように放たれるサーチライト
イケズな 世界が 僕を焦らしている
まだ 明けない夜と夜明けを 待つ 僕の間に できた
空と地平を つなぐ一本の線のような
境目を 見つめている 僕の視点は曖昧だ
ぼんやりとした気持ちのままで
今か今かと 日が昇るのを待っている
動機なんて そんな面倒なもんはハナからいらないや
とりあえず 東京23区を制覇 開拓と発展の三日間
秒読み開始、発車三秒前心が
火を吹いたように スタートを切る
もう待てない 僕を惹きつける光
遠くまで 世界はロマンに満ちている。