詩人:どるとる
一人で 大分できることも増えて
笑われながらも 強がりながらも
ほかの誰かを思えるようになって
自分より大切にできる人を見つけたよ
夜空を渡る 流れ星が 聞かせてくれる物語
今流れたあの星は何万光年前の 光かなあ
だとしたら僕らは 歴史的な瞬間の目撃者だ
羽根の生えたリュックサックに
自由だけを 詰め込んだらそのまま旅に出てしまいたい
いつか 見せてあげたいよ僕と同じ名前を持つ子供に あの日と同じ星空を
宛もないならこのまま 二人幻になろう
物語にいまだかつてない足跡を記すよ
もの思うようにふと見上げた夜空
風の向かう先を ただ眺めていた
幼い日、夢中で呼んだ星座図鑑の中に 載っていた
土星の輪が つながってないのを知った
飛来した隕石の最大直径 月の石
青と緑の星に 降り立った宇宙飛行士は言った 地球は青かった
教えてほしいよガガーリンが見た 宇宙はビー玉よりも きれいなのかなあ
重力のせいで 一歩ずつが とてもゆっくりだ
その一歩が 世界に新しい夜明けを 呼んだのなら
僕も 少しは その大きな 世界の歴史に
偉大な一歩に 貢献しているのかなあ
流れ星を見て 思ったよ
いつか 誰かが 夜空を見上げたとき
流れ星を 見つけるように 僕の刻んだ足跡を見つけるかなあ
羽根の生えたリュックサックに
自由だけを 詰め込んだらそのまま旅に出てしまいたい
いつか 見せてあげたいよ僕と同じ名前を持つ子供に あの日と同じ星空を
「僕も子供のころにこれと同じ空を見たんだよ」なんて
自慢できる日を 心待ちにしているの。