詩人:どるとる
覚めてもまだ覚めない夢の中にいるよ
あなたを思うと胸が苦しくなるんだ
日記帳のページの殆ど埋め尽くすのは
言葉にできない君を思う気持ちだ
ただ君とのささやかな時間を
手にしたいと 思うだけの恋なのに
どうしてだろうそれだけでは
とても足りない 僕は欲張りかな
でももう少しだけこの夢の中にいるよ
僕が見てる夢の続きが知りたいから
すれ違っただけでも嬉しくて嬉しくて
その1日ずっと 幸せな気持ちでいれる
ほかの人がするような 恋はできない
言葉にすればすぐに答えが出てしまう
本当なら交わることもない 僕と君が
すれ違ってしまったときから始まった
勘違いなのかな でも君が好きだよ
この気持ちは 紛れもなく恋だ
うなされるように目を覚ましたよ
でも明日も見たい あなたに会えるから
いつもの踏切 なかなか変わらない信号
横断歩道に落ちた ハンカチを渡した
それは僕なんだよ そこから変わらないかな
二人の 物語はまだ
きっと始まっていないだけ
そんな 都合のいい言い訳でいつまでも
気持ちを 宝箱にしまったまま
僕はまた 泣きながら帰るよ
やけに夕焼けが目にしみるなあ
遠くで踏切が降りる音 電車が レールを走る音
ただ君とのささやかな時間を
手にしたいと 思うだけの恋なのに
どうしてだろうそれだけでは
とても足りない 僕は欲張りかな
でももう少しだけこの夢の中にいるよ
僕が見てる夢の続きが知りたいから
夢の中だけでもいいから
僕だけに 微笑んでほしいから
好きだと言えなくても 伝えないままの恋でも片思いの恋をしたよ
覚めることのない夢の中で。