詩人:どるとる
青空は ページをめくるように
夜は静かに明けて 待たなくても
朝は 太陽を昇らせる
計ったように 目覚ましが鳴るのは
いつもの時刻に目覚ましをセットしてるからだ
今はない夢を探している その途中だ
ささいなことで 大袈裟に笑いながら 泣きながら
過ぎてく季節を 数えて めくられていったカレンダー
ページはまた ひとつめくられて
お腹を空かせた猫が 餌にありつくために尻尾で月を撫でている
「神様、僕にも夢をくださいな」
名前も知らない 幸せを 探すなら
虫眼鏡の向こうに ヒントを映して
映画みたいに 奇跡を願った
ハングリー精神なんて些かもない
僕らは常に お腹を炭水化物で満たしている
夢を見るにも体力が要るんだ
眠れない夜を 今日も明かしながら
途切れそうで 途切れない会話は続く
話題がなくなればまた振り出しからのスタートだ また自慢話のオンパレード
明け方になるまでは終わらない 彼らのどうしようもない 日々
笑うためには 貪欲になるんです悪しからず
「夢はもう叶ってるようなもの」
振り子の 軌道で行ったり来たりを
繰り返す 毎日ならGとCを駆使して
簡単なメロディを鳴らしてみよう
この つまらない夜に
ささいなことで 大袈裟に笑いながら 泣きながら
過ぎてく季節を 数えて めくられていったカレンダー
ページはまた ひとつめくられて
お腹を空かせた猫が 餌にありつくために尻尾で月を撫でている
「神様、僕にも夢をくださいな」