詩人:どるとる
咲いたそばから 枯れそうな思いだ
浮かんだそばから 消えるイメージを
たとえば歌にしたら何かが変わるかなって走り出す 目と鼻の先に 広がる世界
こんなんじゃ駄目なんだって
何度となく かき消した思いを
上書きしたように消えない傷跡
振り切ったはずの悲しみに
濡れたのは 捨てきれない弱さだ
また狡くなる 嘘で固めた持論
アカシアの花のせいにしよう
たまたま目についただけの被害者だ
通り魔はこんな気持ちなんだろうかってわかってはいけない心を思ったりしたよ
空は突き抜けるように晴れていて
翼を広げた飛行機が飛んでゆく
羨ましくなったのはなぜだろう
色のない世界に 降る赤 青 黄色
極彩色を探してる 心が見つけたもの
誰かが手放した 名もない小さな種
空に蒔こう いつか花を咲かすまで
こんなんじゃ駄目なんだって
何度となく かき消した思いを
上書きしたように消えない傷跡
振り切ったはずの悲しみに
濡れたのは 捨てきれない弱さだ
また狡くなる 嘘で固めた持論。