詩人:どるとる
愛する人に したためた手紙には
僕が君をどんなに愛してるかが詳細に書かれてる
でも所詮型通りだから
退屈させてしまうだろう
前略、どうたらこうたらで 始まって
だらだらと続く手紙は僕には書けそうもないなあ
こっちはかわりはないよ 相変わらず僕は貧乏な暮らしで
ああそうだ飼ってる猫の子供が生まれたことくらいかな
メスとオスの二匹だ
写真を贈ろう ピントのぼやけた写真を
被写体はいつも君がいいな
夕暮れに沈む街で悲しみに暮れる
このラブレター 書きながら
君が体に悪いよって言ってた
煙草はもう暫くはやめられそうにないや
こんな感じで 続く日々の中に
愛はあるのかな。