詩人:どるとる
いつもの帰り道 ポケットにしまった
君に伝えたい言葉は今日も言えそうにない
少しだけ距離をとって 離れて歩いてる
今にも 溢れ出しそうな気持ちなのに
オレンジ色の空がやけに目にしみるから
油断したら 大切なものから目を反らしてしまいそうになる
僕の足元の影が 長く長く 背伸びして
電柱よりももっと高くなったら
まるで、だいだらぼっちのようだねと笑って君は言ったよ
歩道橋の上を ゆっくり歩いてく
沈む夕日を 一緒に見た今日は思い出
押し花のように記憶を 形にしたとこで
その時吹いていた風や ぬくもりまでは
願ったってもう一度感じることはできないよと 思い出を作ることを嫌う
君は優しい人だから 僕に 振り返るだけの思い出を
残したくないのかな でも君は間違ってるよ
思い出は 振り返る誰もを 幸せにする
確かに僕はそこに生きていたことを
足跡のように 刻んでゆくから 悲しいことも覚えてるよ
遠くに行ってしまった涙が 同じ色をしてる あの夕日のように
あなたのためにのびてく家路をたどって
帰ろうよ おかえりなさいと言ってくれる誰かが君を待っているんだろう?
もうさよならの時だ
足元には だいだらぼっちがいます
寂しくないよ 家に帰るまでは
そばにいてくれるから
僕の足元の影が 長く長く 背伸びして
電柱よりももっと高くなったら
まるで、だいだらぼっちのようだねと笑って君は言ったよ
歩道橋の上を ゆっくり歩いてく
沈む夕日を 一緒に見た今日は思い出。