詩人:umi
その瞳には
友達や先生が映っていた
んだね
その握り拳には
不安と恐れが
包まれていたよね
先生が名前を呼んで
みんなの名前を呼んで
みんないるなと思った時
君達は流されて
しまったんだね
その
大、中、小の
手の平にあった
小さくてもキラキラした
未来もすべて
あの日
あの時
あの場所で
失ったんだ
ごめんね
今だに何にもしてあげられなくて
君達は大人の言う言葉を
信じて
従ったのにね。
ごめんね
今でも心が痛むよ
2011年 3月 11日を
語りついで行くよ。
無防備な子供達さえ
連れ去った神様がいた事
も一緒に
語りついで行くよ。