詩人:どるとる
気づくといつの間にか 隣にいる
君は 笑って 悲しみを笑い飛ばすよ
一人じゃない気がする あたたかな光
この手のひらに あふれてる
空をあおいだ 眼差しが
ゆっくりと流れる 景色を映す
通り過ぎてく 車窓からの眺め
もうさみしいなんて言わせない
君はそう 言っている
猫の手もかりたいほど忙しい
暇なら 笑える冗談でも言ってよ
一人また一人 増えてく 大切な存在
忘れられないような はじめての気持ち
足跡を刻んでいこう 心の地面に
思い出は日に日に増えてく
魔法なんて 使えなくたって あら不思議
痛みが優しさに変わってく
それは魔法のように
春風もとうにこの街を離れて
夏めいた坂道に 陽射しが揺れている
君から来た手紙の返事には
なんて書こうか 今考えてるんだ
空をあおいだ 眼差しが
ゆっくりと流れる 景色を映す
通り過ぎてく 車窓からの眺め
もうさみしいなんて言わせない
君はそう 言っている。