詩人:どるとる
二人はこのまま離れていく
でも未練がましくまだ残された思い
画面の端に消えてく
エンドロールに見切れている
僕の心を染めるのは小指の先程の 小さな薄紅色
恋をしていた僕を消したくて
でも消せなくて 戸惑ってるんだ
まだこんなにも恥ずかしいほど
君が好きだよ
どうして言えなかったんだろう
届かない言葉 雨がうるさくて
ソーダ水の縁に 座ってる
口直しのチェリーのように 実った思い
寂しさを埋めるためなら
嘘だっていいから抱きしめて
永遠に近い 時間を生きてる 僕は遠い約束を思い出す
恋をしている 僕は君に思いを募らせてる
否定できない でも認めたくもない
強がったあの日の僕を 謝りたい
運命の人は君だった気がするよ
電気を消した部屋
テレビの明かりだけが点いてる
やることもなく ただ天井のシミを数えてる
恋をしていた僕を消したくて
でも消せなくて 戸惑ってるんだ
まだこんなにも恥ずかしいほど
君が好きだよ
どうして言えなかったんだろう
届かない言葉 雨がうるさくて。