詩人:どるとる
夕暮れの街 夕日が沈むまで
どちらが先に 家に着けるか競争だ
コーナリングは 軽やかに 近道をする
ずるいよって君が ムッとした顔をする
それから二人で歩く帰り道は手と手をつなぎながら 帰るようになったね
今日も この街の日が暮れておなかも ぐぅと鳴る
スーパーで買い物 80円のコロッケを二つ買った
おれんじ色の空が
歩道橋から 見えたら高い建物の向こうに夕闇が近づく
明かりを灯したビルがろうそくみたいに見えたら ケーキみたいだと君は笑った
カクテル色の 夜の空が きれいだな
君も見てるかな 月明かりの下で
下手くそなスキップで 走ってく
公園のブランコが風に揺れる
くだらないありふれた話をしよう
そうだな世界が終わるまで
おれんじ色の空が
歩道橋から 見えたら高い建物の向こうに夕闇が近づく
明かりを灯したビルがろうそくみたいに見えたら ケーキみたいだと君は笑った
切なさが燃えるように僕の胸に 炎を投げ入れて
じわじわと 焦がしてく その痛みはなんて優しいのだろう
誰かに会いたくなる だからいつの間にか駆け足になる
ほら あの角を曲がればすぐ
ただいまを言う準備は整っているさ。