詩人:どるとる
離れ離れの二人をかろうじてつないでる
電話の向こうにイメージを浮かべてる
今日も会えない寂しさにふるえながら
君も見ているだろう夜空を見上げてる
ほら今日は月がきれいだから
少し長めの電話をさないかって言ったよ
君を思う その気持ちだけが
今の僕を強くしている
だけど寂しさには 勝てないよ
だから、せめて僕が出来るのは
何十キロも離れた遠い街から
君の幸せを祈ることくらいなの
迷路みたいに入り組んだ路線図
いくら辿ってみても君の町は見当たらない
仕事を理由にしたり 忙しさに 時間を奪われる毎日はいつまで続くんだろう
今月も会えない 急な仕事が入ったから
仕事じゃ仕方ないね 君の声がふるえてる
君の寂しさが こっちまで伝わるようで
約束を断るたび 僕は泣きたくなる
仕事なんて放り出して会いに行きたい
でも 僕はそんなずるはしたくない
胸を張って君に会えないから
仕事を終わらせて来月こそは
「待ち合わせは 何時にしようか
遅れないで そっちこそ」
そんな 会話も出来ないまま
終わる恋なら それまでだ
でも、僕らは 離れてるくらいで
終わるような 恋はしていない
寂しさは 丁度いいハンデだ
君を思う その気持ちだけが
今の僕を強くしている
だけど寂しさには 勝てないよ
だから、せめて僕が出来るのは
何十キロも離れた遠い街から
君の幸せを祈ることくらいなの
仕事帰り 電話越しに君の声を聞く
そのわずかな時間が僕を 笑顔にする
君は笑っていてくれるかな。