詩人:どるとる
こんなに離れてるのに電話やメールをすれば 声だけは国外へもつながる
でも それじゃ伝わらなさそうな気持ちだから
たまには活字を忘れないように手紙をしたためる
「何かおかわりございませんか?
こちらは相変わらずです」
堅苦しい 挨拶なんて全然ちっともいらないよ
いつも話す調子で書けばそれでいい
返事は 遅れたってかまわないから
君の気持ちを 聞かせて 話して
来月の頭くらいにはまた忙しい合間を縫って電話の一本でも入れます
電話をするのも ものの数秒でつながる
寂しさも 切なさも昔より控えめだ
そう言う年上の君は そのぶん嬉しいけどって笑ったの
二人を 隔ててるものはきっと 距離などではなく
すれ違ってるだけで ハンデだと思うつまらない気持ちだ
障害なんて 飛び越えてやるって 思えば
どんな距離も 越えて気持ちはつながる
大切なのは二人の気持ちが離れないこと
いつまでも切ることができない電話
そっちから 切りなよ いつまでもその繰り返し
仕方ないから同時にせーので通話を切る
その時の切なさは 言葉にはできない
電話を切ってからもお互いを 思う
また会うとき感じる喜びその気持ちのために 寂しさがある
電話をするのも ものの数秒でつながる
寂しさも 切なさも昔より控えめだ
そう言う年上の君は そのぶん嬉しいけどって笑ったの
二人を 隔ててるものはきっと 距離などではなく
すれ違ってるだけで ハンデだと思うつまらない気持ちだ
障害なんて 飛び越えてやるって 思えば
どんな距離も 越えて気持ちはつながる
大切なのは二人の気持ちが離れないこと
ポストに 届いた手紙には 君の癖のある字で
会いたいよって 書かれてた
涙のあとが 見えるくらいだよ
二人を つないでるのはなんだろう
迷いながらも 手探りする 毎日
確かなのは 君を思うこの気持ち。