詩人:どるとる
見慣れた街の風景を窓越しに眺めながら
君のことをこっそり思ったりしたよ
ポケットに入れた思い出のいくつかを
引き出しの奥に隠している
「生きている意味を簡潔に答えなさい」
宛もなく 答えのない問いかけに悩まされ
いつまでも空欄のまま 飛ばしてる
いつか答えを出せるかな 出せるといいな
なんのために生きているかなんて
誰にもわからない
だから、取って付けたようにそれらしい意味を抱えてる
誰かのためにって誰のためなんだろう
何かのためにって何のためなんだろう
人を殺めた人の言い訳みたいに
ごまかすためにでっち上げたその場しのぎの嘘だ。