詩人:どるとる
ゴンドラに乗って高い空から見下ろした街はジオラマ
一周数分程度なのになんだか長く感じるのはなぜだろう
手のひらに走る運命線が短い
そんなこと気にせずにいよう
大事なのは二人の気持ちが
運命なんて曖昧なものに
左右されるほど 半端なものじゃないこと
またひとつ 花を咲かせては
散らせていく 巡る季節の真ん中で
何かを失い 何かを手にして
残されたものが 今の僕のすべてだ
1年は365日もある 長いような短いような1年だ
歩くスピードやペースに関わらず 同じ速さで過ぎてく
出会いと別れの季節などない
いつだって 出会いと別れの連続だ
ドラマみたいに 脚本がある訳じゃない
だから、ロマンチックな恋なんて
鼻で笑われてしまうだろう
それではあまりにつまらない
時計をするのは嫌いなんだ
時間にばかり気をとられてしまうから
永遠を生きてるくらいに思いたい
その一瞬に 永遠はそっと 輝いてる
そして いつかゴンドラが地上に着いて
僕らを乗せた時間もようやく終わって
お疲れ様と 互いに笑いあう日には
今までのどんな時間より大切な時間が待っている
またひとつ 花を咲かせては
散らせていく 巡る季節の真ん中で
何かを失い 何かを手にして
残されたものが 今の僕のすべてだ。