詩人:#聖
少しだけ
私の話を
聞いては頂けませんか
私に
懺悔の機会を
恵んでは頂けませんか
やっと
過去と呼べる話なのですが
ある人を辱めました
それはそれは愉しくて
つい我を忘れてしまうほどでした
今日も明日も明後日も
あの晩もあの晩もあの晩も
私は私が嫌いな人種になりました
ある日私は気づきました
後悔しました
そしてまた後悔しました
離したくない
と
思ったことに
幾度も
離そうと思いました
しかし
触れられる度
崩れて
泣き崩れて
終わりは唐突でした
喉元に突きつけられた
冷徹と愚かさと愉悦
その全てが私を襲い
その全てが私を捨てました