詩人:じぇん
君と出会ったのは風が冷たい時だった覚悟はしていたむしろ君は僕と知り合うずっとまえから死に向かって歩いていたんだね自分の病の事をうつむき話してくれた夜恥ずかしいくらいに僕は自分の事しか考えていなかったでも今ならわかるよいや今だからわかるよ日に日に痩せて行く君の体それでも僕より輝く君の瞳時間の残酷さ自分の愚かさそのすべてが今心地よかったはずのあの風に乗って僕を切り刻む君と出会ったのは風が冷たい時だった