詩人:怜士
あれこれ心配しなくちゃいけないのは辛いわと貴方は言いました
一番心配してたことがついに起こってしまったのでしょう
貴方の前では必死に抑えて“普通”に振る舞っていたつもりだったのですが
この不安をいつの間にか
貴方に伝染してしまっていたのかもしれません
必死につかんでいなければ繋ぎ止められないものなど
貴方にとってはただの重荷なのでしょう
確かにこれは重荷で、それを僕が手放す度に貴方が拾わなければならないなんて
酷いことをしたと思っています
だんだんと離れていく貴方を疎ましく思った日もありますが
一緒に泣いてくれた日も確かにあって
とても感謝しています
貴方は僕に言い出せずにまだそこにいるのでしょう
ひとりならひとりでも別に平気なので、あまり気にしないで下さい
明日貴方にちゃんと…
さよならをいいます
僕の身勝手を謝ります
ごめんなさい…