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詩人:番犬
なあ聞いてくれ
ある日の学校での話だ
身障と言ってバカにされた奴がいた
そいつはずっと黙っていた
俺は気に入らないんだ
いや
バカにされた奴に同情なんかしないさ
反撃もできない腰抜けが
そうなるのは仕方がないとさえ思ってる
ただ身障者達が抱え持つ苦しみを忘れ
身障という言葉に差別を見いだし
侮蔑の言葉として扱う奴に
俺は怒りを覚えるんだ
殺したくなる
殺したくなる
傍観者を黙殺者を加害者を
殺したくなる
殺したくなる
どうせこれを読んでる奴らの殆ども
傍観者黙殺者加害者のどれかだ
殺したくなる
殺したくなる
普段は良い顔で善良ぶってる奴らめ
殺したくなる
殺したくなる
人の為には怒れない奴らめ
殺したくなる
殺したくなる
どこにでも形を変え存在する事ぐらい
この俺にだって分かっちゃいるが
殺したくなるんだ!!!
見捨てた奴ら
事実は消えないぜ
戦わなかった事
諫めなかった事
周りが許したってな
俺だけは絶対に許しはしない