詩人:umi
その小さな手で
私のほっぺに
触れてくれるの?
その小さな足で
私の膝の上を
ピョンピョンと
飛び跳ねてくれるの?
ニコニコと笑う
小さなお口の端から
ダラダラとこぼれる
そのよだれを
私のお気に入りの服に
たっぷり落としても
汚く思わないんだよな
もしかして
数えられそうな
その薄い薄い髪の毛に
ふうっ って
息を吹き掛けたら
驚いた顔が笑えるんだけど。
そのおしりの
青あざは
神様の
「下界に行って幸せになりなさい」
って印しなんだよね。
おしりをぎゅうっと
つままれて
慌て生まれて来たんだね
赤ちゃんの存在は
ただそこにいるだけで
私を幸せにしてくれる
愛しい彼の赤ちゃんを
生みたかった。
彼と一緒に赤ちゃんを
育ててみたかった。
子供を産むだけが女じゃないけど
産めなくなったら
女
終わりかなぁ…