詩人:どるとる
いつの間にか 足元に引かれている
スタートラインにつま先がかかる
今僕はどこに向かって走っているんだろう
ある国では 子供は戦場に駆り出され
銃を持って お国のため働かされる
幸せについて盲目な僕らには
見えないものがあまりに多すぎる
今の僕らがいかに幸せなのか
考えるまでもなくわかるだろう
正しさなんて概念に 唯一なんてない
でも正しさにも基準や模範がある
砂と灰が舞う戦地で戦う兵士は
何のために何と戦うのだろう
何不自由なく毎日を悠々自適に暮らす
僕と君を 量りに乗せたとき
そこに生まれるのは理不尽や不条理だ
でも差別をするのははばかれるから
黙っているのが 得策だろうか
日々命が脅かされる国の土地にも
皮肉みたいにきれいな花が 咲いている
誰にも命を奪う権利はないのに
それが当たり前みたいに日々殺戮は
繰り返され 慈しみさえも足蹴にされる
笑うことを禁止され
笑えなくなった子供の瞳に宿る憎しみは
悲しみに濡れて食料より愛に飢えてる
一輪希望みたいに咲いた花があるなら
その花だけは散らさないでほしい
血と泥が混じった涙が手のひらに落ちて
残酷すぎる運命が親と子を引き離す
僕が今手にしてる幸せは あって当たり前なものだと思っていたのに
僕の幸せの半分も持ってない人がいる
でも 羨ましがることもなく それどころか境遇を受け入れてすらいるんだ
わがままにより分けてる差別や隔たりをなくして
僕は君に一歩 君は僕に一歩 歩み寄るんだよ
君を知るために
砂と灰が舞う戦地で戦う兵士は
何のために何と戦うのだろう
何不自由なく毎日を悠々自適に暮らす
僕と君を 量りに乗せたとき
そこに生まれるのは理不尽や不条理だ
でも差別をするのははばかれるから
黙っているのが 得策だろうか。