詩人:どるとる
寝坊助の君を起こしに行こう
自転車に乗って 夜明け前の町を走る
まだ薄暗い 住宅地や川沿いのそばを通って
君の驚いた顔をイメージしてるとにやけ顔になる
夜明け前までには間に合うかなあ
僕の壮大でいてくだらない計画は
君を笑わせるに至るだろうか
思いついちゃったらもう止まれない
途中で投げ出すのは僕の意思に反する
君を困らせたい 手を煩わせたい
君を笑わせたい 楽しませたい
そんな企みをしてることは 政府だって気づかない
どうだすごいだろう?って呆れながら
いつもの 調子で笑ってくれんだろう
物語は動き出してるんだ
ページは既にめくられている
奇跡を待つよりも 一握りの可能性に賭けて
バイバイゲームで盤上をひっくり返そう
眠気覚ましの珈琲を死ぬほど飲んで
寝不足の頭の 目を覚まさせる
坂道に差し掛かったら ギアチェンジだ
掃射された 光の筋が道を指し示す
つまらない理由を探すより行動だ
君を困らせたい 手を煩わせたい
君を笑わせたい 楽しませたい
今世界中で僕だけが知ってる 密かな計画は
明日の世界にどんな影響を及ぼすだろう
きっと何も変わらない1日になるだろう
たとえばひとつしかない傘を 使わないでいるような
多少荷物になっても優しさやお節介を 持っていたい
君を雨にさらすようなことはしないよ
それなら僕が喜んで雨に濡れるよ
なんて 生意気を言ってみるんだ
思いついちゃったらもう止まれない
途中で投げ出すのは僕の意思に反する
君を困らせたい 手を煩わせたい
君を笑わせたい 楽しませたい
そんな企みをしてることは 政府だって気づかない
どうだすごいだろう?って呆れながら
いつもの 調子で笑ってくれんだろう
その笑顔が見たくて走って来たんだよ。