詩人:千波 一也
掛け違えた光だとしてもあふれかえることに消えてはゆけない肩だから 底に、四月はいつもある泥をかきわけてそのなかを親しむような見上げることのはじまりにどこか、なにかの沈みをおぼえるような 空が、 抱きとめるものすべてを わからないまま ぬくもりは、不可思議染まりゆくときを繰りかえしても知らずには終われない素顔なら待つも待たぬも春の色それは途方もなくやさしく続く