詩人:どるとる
ホームで電車を待っているように
未来と待ち合わせをしているんだ
約束もしていないのに 時間通りに
ホームに 到着した行き先のない電車
窓から見える景色は見飽きたよ
昨日と今日が変わらないように
時計がどれだけ回っても歳を重ねても
変わらないものは変わらないままだ
東京の街の地下に張り巡らされた路線
もぐらが作った穴のように入り組んでる
こんがらがることも絡まることもなく
上手くかわしながら道はつながってる
科学の進歩と発展が招いたのは
生活の利便性 でもなくしたものは大きい
メトロの闇に消えていく 鉄の芋虫
蛇行しながら 這うようにレールを走る
時計が刻む同じ時間も 昨日と今日とでは随分違うんだ
同じ一分で何が出来るかな
日暮れの街に きれいな夕焼け空が広がる
水面に浮かぶ白い船の帆が風をつかむ
一息ついて そっと見上げれば満天の星空
見つけたよ僕らが守らなきゃいけない物
一つ一つ 数えきれない宝物が増えてく
失う物より 残された物を指折り数えよう
東京の街の地下に張り巡らされた路線
もぐらが作った穴のように入り組んでる
こんがらがることも絡まることもなく
上手くかわしながら道はつながってる
日暮れの街に きれいな夕焼け空が広がる
水面に浮かぶ白い船の帆が風をつかむ
一息ついて そっと見上げれば満天の星空
見つけたよ僕らが守らなきゃいけない物
小さな子供たちに残さなきゃいけない物。