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[191861] 初恋

詩人:どるとる


君を好きになって どれくらいの季節が過ぎたかな
窓の外に広がる 空は 日暮れて
茜雲 遠く浮かび 君を見下ろしている

人を好きになった時に 手にした喜びは
僕に切なさも 一緒に手渡した

人を好きになることの喜びと
人を好きになることの切なさの
その間で 迷って悩んで苦しんだ
今がいつか 僕にとってかけがえのない
思い出になるんだと信じている

だからこの恋は 叶わなくても好きな人に出会えただけで意味のある恋だ

車窓から見える 景色を 眺めては ため息吐いて
代わり映えのしない景色に 退屈している
あくびしてる猫 風に揺れる カーテン

人を 好きになった時に覚えた 愛しさは
余計な憎しみも僕に 植え付けた

人を 愛することの難しさと
人を愛することへの理想の
その間で右往左往する僕を 運命があざ笑う
君を知れば知るほどにわからなくなってくる 君がいる
そしてそれでもわかろうとする僕がいる

ありがとうと言うにはまだ少し早いな
身の丈に合った言葉で伝えたいこの思い

等身大の 気持ちっていまいちわからない
だから、僕は僕が思う愛を描くよ
まだ真っ白なこのキャンパスに 最初の一歩を刻む

人を好きになることの喜びと
人を好きになることの切なさの
その間で 迷って悩んで苦しんだ
今がいつか 僕にとってかけがえのない
思い出になるんだと信じている

だからこの恋は 叶わなくても好きな人に出会えただけで意味のある恋だ

たとえばさよならをする為の 出会いじゃない
この手を離すときが来ても

君を愛せたその喜びだけは 僕らを裏切らないから
僕らも その喜びと向き合っていく。

2016/06/05 (Sun)
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