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詩人:どるとる


僕はあなたの手を離れ一人で歩いてく
もう泣くことも笑うことも一人で出来る

誰かに笑われても冷たい風が吹いても
あなたとの思い出が僕にはあるから

あなたの笑った顔を思い出してみるとき
僕は悲しいことなんて忘れてしまうよ

暮れていく空の色が 淡い橙に滲んだら
まっすぐ帰ろう 明かりを灯したあの家へ

僕が 見たもの聞いたもの そのすべてが
思い出なら きっと歳をとることも幸せだ

目を閉じてつくる スクリーンに映る
大切な場面消えないように 刻むから

あなたのくれたその手の温もりは
今もまだ この手のひらに残ってる

ビルの間に沈んでいく夕日が夜を呼ぶ
月がきれいだね 黄金色に 輝いている

忘れられない 思い出もいつかは
僕の記憶から 消えてしまうかな

たとえばそんな悲しい日が来ても
僕は そんな先のことより今を見つめて

下手くそだってね歩いていけるよ
君と僕との旅に 先を急ぐ理由は必要ない

あなたの笑った顔を思い出してみるとき
僕は悲しいことなんて忘れてしまうよ

暮れていく空の色が 淡い橙に滲んだら
まっすぐ帰ろう 明かりを灯したあの家へ

「ただいま おかえり」
今日も交わす言葉
明日に バトンをつなげていくよ。

2016/06/10 (Fri)
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