詩人:どるとる
歩道橋の真ん中に来たら夕日が沈むよ
計ったように ほら目を閉じるように
時計は 置き去りさ 時間になんて縛れたくないから
涙と笑顔の数を 競わせるのはやめよう
悲しみの多さに 立ち直れなくなりそうだから
夕暮れの落とし物が僕の胸に落ちてる
まだ消えないあの茜色 熱く燃えている
ただいま おかえり交わす言葉 意味もなく
当たり前のように 僕は君に 君は僕に
帰り道を照らす月 背伸びする僕の影
悲しいことより 嬉しかったこと思って
長く果てしない道のりを歩いていこう
夕暮れの落とし物が君の胸にも落ちてる
まだ消えない優しい茜色に染まってる
ビデオや写真に閉じ込められた思い出もいい
でもね瞼閉じて思い出す思い出もまたいい
涙と笑顔の数を 競わせるのはやめよう
悲しみの多さに 立ち直れなくなりそうだから
夕暮れの落とし物が僕の胸に落ちてる
まだ消えないあの茜色 熱く燃えている。