詩人:絶対零度
眠れない夜を過ぎて猫はひとつニャアと鳴く吐く息白く寒さが厳しい一歩外に出れば回りは敵だらけ、のような気がしてフー!フー!と威嚇したここは僕の牙城なんぴたりとも踏み込めさせやせぬと一匹だけの自由を築いて世界を敵視するまるでそうすれば幸せになれると信じて今日も見えない敵に備え爪を磨いでいるのだ眠れない夜をまた過ぎて猫はふたつニャアと泣く一匹だけの孤独を今日も耐えながら