詩人:大示
朝靄の衣を纏った竹林葉擦れのさざ波の中でカタリコトリと、虚しい鞘当て言の葉は、時に鋭利な刃より深く抉る 刃など無いのに時に両刃になり己すら傷つける空を見上げると引き際を誤った月がそっと笑った