詩人:旅人モドキ(左利き)
かすかな命の 芽ばえる若樹にとまって 鳥がさえずり そこから飛びたつと はばたく風で すすきの穂をゆらし 葉を食べている ばったが跳ねまわり そばで羽を休めている ちょうちょが急上昇し そのまま島を離れ はるばる海を越えて 彩り豊かな新天地へ ひらひら舞い降りると 咲きほこる花びらには 渇きをうるおす 朝露のかけら