詩人:琉維
目の前が真っ白になって
走馬灯蘇る記憶
(嗚呼此で終わり)
目が覚め
目の前に広がる残骸の渦。
真っ先に探る貴方の手。
見つけた手を握る
あたしの前には。
真っ赤なガラス。
額に滲んだ血液が
あたしを深く落とす
握った手を握り変えし
微笑みながら
(大丈夫)
救われて
這いつくばって。
残骸の奥から見を乗り出し。
自然と溢れた涙を
堪えられず
泣きじゃくり
只呆然と立ち尽くす。
(嗚呼、あたしも
あなたも生きていた。)
平成十七年六月六日
この世が
残骸に埋もれ灰になった日
2006/06/25 (Sun)