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[78846] 六月六日

詩人:琉維



目の前が真っ白になって
走馬灯蘇る記憶

(嗚呼此で終わり)


目が覚め
目の前に広がる残骸の渦。

真っ先に探る貴方の手。


見つけた手を握る
あたしの前には。
真っ赤なガラス。
額に滲んだ血液が
あたしを深く落とす


握った手を握り変えし
微笑みながら

(大丈夫)

救われて
這いつくばって。

残骸の奥から見を乗り出し。




自然と溢れた涙を
堪えられず
泣きじゃくり
只呆然と立ち尽くす。


(嗚呼、あたしも
あなたも生きていた。)



平成十七年六月六日
この世が
残骸に埋もれ灰になった日



2006/06/25 (Sun)
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