詩人:シゲヲ
普段さ?
自分を誤魔化してさ?
生きている。
間違いなのですか?
正しいのですか?
誰か答えを、
語ってください。
おしえてください
そんなとき、
出会った君。
同じように、
傷を眺め、
そして涙を流していた。
「君はなぜ悲しむの?」
君は僕を見てこう答えたね。
「ううん」
「悲しくないの?」
「ホコリが眼に入っただけだよ、大丈夫」
君は笑顔で、
影を落として、
そう言った。
ああ、
そっか。
答えはないんだ。
この気持ちに、
感情に、
確かな答えなんて。
でもいいんだ。
君をほっとけない……
この想いほど、
暖かい暖炉はないのだから。