詩人:ケンケン
降り続いた雨があがったというのにあなたはすっきりと晴れない顔
『もう僕じゃあなたを喜ばせないのかな』
『もう僕じゃ役不足なのかな』
なんて嫌な考えが脳裏を巡るじゃないか
どうしてそんなさえない顔して黙っているんだい?
こんなに近くにいるのに僕の言葉はあなたに届いてないのかい?
もしそうなら詩を書こう
あなたと僕を結ぶ赤い糸となる詩を書こう
甘ったるいラブソングなんかじゃなくて僕らを繋ぐラブソング
それはあなたの胸に届くかな
あなたはその詩を抱きしめてくれるかな
あなたへと綴るこの詩は僕らを繋ぐもの
あなたは共鳴してくれるかな
その詩は僕が役不足じゃないってことを証明してくれるはず
共鳴したなら今すぐ僕を抱きしめてよ
その詩は赤い糸
僕らは二度と離れない