詩人:鴻
息を潜めて隠れんぼ
誰が鬼かも解らずに
穴の中は安全と 隠れて
出れナクナっちゃッタ…―
“強くハなイ”
“弱くモなイ”
堪える事が強さなら
そんな強さは要らねぇよ
泣いてる事が弱さなら
そんな涙は要らねぇよ
ツライ時に誰も居ない
哀しい時に泣かないで
それが辛いと
それが嫌だと
苦痛な心はあるだろう
一人で生きる事なんて
“『人間』”
辞めなきゃ出来ねーよ
ライオンの様に吠えたなら“強者の情を知れるかな”
うさぎの様に甘えたら
“弱者の情を知れるかな”
心で泣いたら“強者”
体で泣いたら“弱者”
誰が決めた そんな事...
君ハ
独りじゃない
強がりだから
堪えて 隠して
“《出ラレナイ...》”
だけど 忘レナイデ…―
穴に 閉じ籠もる事も
外に 出てくる事も
君が
自分で
“『決メル事』”
他者には
背中を 押す事しか
出来ないから…―
君に言える
御決まりの台詞
バカな 俺から
君へ 精一杯の…―
“『ガンバレ』”