詩人:望月敏彰
あのときの決断がなければなんて
あのときの選択を間違えたなんて
思ってしまうのはしょうがないよな
どっちにしたって未来はわからないんだ
別の道を選んでいたって
幸せとは限らないぜ
でも今言えることは
今ある目の前の大切なものたちが
なくなるかもしれないって考えたら
あの過去の間違った選択も
後悔しないでいられるな
どんな場所だって
どんな状態だって
どんな時だって
探してみれば大切なものは
ひとつはあるもので
それを手に入れるための失敗だったなら
その失敗は成功のためのリハーサルだ
本当はたったひとつ
これに出会えて幸せだというものを
手に入れることがいちばん幸せなことだ
それ以外はそのひとつを
輝き増すための脇役になるんだ
非現実的だなんて思うけど
本当にたったひとつ出会えたときは
他のものさえ見えなくなるんだ
たったひとつ
ありますか
たったひとり
出会いましたか