詩人:mizuiro
「戦争は良くない」と聞いた。
人を殺し合うからだろうか?
悲しみを生むだけだからだろうか?
田舎町の夕食時のテレビから、黒く変色した死体が戦争の現実を語りかける。
「私、死んでますよ。」
平和の民は盛り沢山の食卓から、テレビの中の戦争に自分の都合を投げかける。
「食欲が無くなるね。」
聖の名を借りて自分のエゴを守るのが戦争なら、繁栄の中で自分のエゴしか見えなくなるのが平和。
血と涙しか流れない戦争を感情無くした平和の民が止める事が出来るのだろうか?
その地に近寄ることが許されるだろうか?